導入事例

販売店と整備工場を経営する代表が語る、診断機導入の裏側

2025年9月11日

■ お話をお聞きしたお客様

有限会社ガレージダイバン 代表取締役 宮國正克様

販売店と整備工場を経営する代表が語る、診断機導入の裏側
有限会社ガレージダイバンは、東京の販売店と千葉の整備工場を運営し、アメリカ車を中心に修理・整備・販売を行う専門店。代表の宮國正克様は、自ら先頭に立ち整備現場での課題を解決するため、TCJ「THINKTOOL Max」の導入を意思決定。診断機や遠隔リモート支援を活用し、業務の効率化と収益性の向上を推進されています。

はじめに、御社の事業とご自身の役割を教えてください。

宮國様:当社はアメリカ車を中心とした自動車の点検・修理・整備および販売を行っています。私は代表として2拠点(東京の販売店と千葉の整備工場)を運営しつつ、自らメカニックとして実務にも携わっています。現場の肌感を持ったまま、経営と業務の両面を見ている形です。

整備の現場ではどのような課題がありましたか?

宮國様:最大の悩みは純正診断機(ゼネラルモーターズ・フォード・クライスラー)のライセンス費でした。年間100万円と高額で、更新を見送らざるを得ず、協力工場に外注する場面が増えていたんです。さらに、診断機の取り扱いに慣れた若手のメカニックに業務を担ってもらっていたのですが、その方が退職することになり、診断機に詳しくない私や他のメカニックでも簡単に扱うことができる診断機の導入が喫緊の課題でした

TCJのどちらの製品を導入いただきましたか?

宮國様:導入した診断機は「THINKTOOL Max」です。現場では、故障車両に対してスキャン→故障コードの読み取りと消去→必要に応じてコーディングという一連の流れで利用しています。特にTPMS(Tire Pressure Monitoring System/タイヤ空気圧監視システム)のセンサー交換等の登録に利用する機会が多いですね。FCA(Fiat Chrysler Automobiles)のソフトウェア(=FCAの車両に特化した診断とプログラミングをサポートする専用ソフト)も契約し、利用しています。

導入の決め手は何でしたか?

宮國様:決め手はサポートが手厚いこと、特に「遠隔リモート支援」です。現場で分からないことが発生すると作業が止まってしまいます。悩んだときや迷ったときに「すぐ聞ける」「すぐに作業を進められる」ということは非常に重要です。私自身、TCJが提供する「TCドクター」や「整備ナビゲーションプレミアサービス」を利用し、サポートの手厚さを実感しています。今後、他のメカニックにもサポートの活用を促し、診断機の利用にとどまらず、工場全体でTCJのサポートをうまく活用していきたいと考えています。

導入後の効果や変化を教えてください。

宮國様:現場では月に1〜2回、コーディング等を伴う難易度の高いトラブルが発生します。導入に伴い、そのような難易度の高いトラブルの半数を自社で解決できるようになりました。外注やディーラー搬送が減り、リードタイムとコストの圧縮につながっています。故障車両に対する日常的な業務においても、診断機の導入やサポートの活用によってストレスが減り、業務の効率化が進んでいると感じています。

有限会社ガレージダイバン 代表取締役 宮國正克様

率直に、操作性やサポートはどう評価されていますか?

宮國様:まだ診断機の操作に習熟していないので、今後フルに機能を使いこなしていきたいと考えています。診断機にはメニューの選択肢が多く、対応できることが多い一方、操作が複雑と感じる場面があり、問い合わせに頼る前に、画面上にガイダンスが表示されるようになるとさらに良いですね。たとえば「この場合はこの順で進めてください」「この部品の交換が必要です」というような、実務的な情報が操作画面に組み込まれていると調べる時間や作業時間をさらに短縮できるようになります。作業時間を短縮できるようなオプションサービスがあれば、有料で月1〜2万円くらいでも前向きに導入したいと思っています。メカニックの工数を減らすことができれば十分費用対効果に見合うと考えています。

今後、TCJに期待していることをお知らせください。

宮國様:TPMSについては、センサー電池切れで警告が点灯していてもそのまま乗っているお客様がいらっしゃるので、一声かければ作業を受注できるポテンシャルが高い領域です。ただ、現状はTCJの診断機で対応できない車種があるため、積極的な提案は控えめ。今後ほぼすべての車種に対応できるようになれば、業務拡大に伴い収益の向上につながるため、TCJに期待しているポイントの一つです。

最後に、自動車修理や整備の未来に向けたメッセージをお願いします。

宮國様:究極的には、作業や整備の多くを診断機やサポートに委ねられる未来が来ると考えています。そうすると、メカニックはこれまで時間を取られていた「悩む」「迷う」「調べる」といった作業から解放され、新しい仕事や、よりお客様の役に立つ付加価値の高いサービスにシフトできるはずです。メカニックの専門性を最大限に活かし、整備工場全体の生産性や収益性をさらに引き上げることが可能になるでしょう。そして、その変革を支えるパートナーとして、TCJが業界の現場に寄り添いながら進化をリードしていただきたいと思っています。

有限会社ガレージダイバン

有限会社ガレージダイバン

事業内容
アメリカ車の新車販売、輸入代行、中古車販売、パーツ輸入・販売、修理、車検、点検、整備、鈑金、カスタムなど
所在地
東京都江戸川区一之江8丁目4−5 (東京本店)
Webサイト
https://www.daiban.com/
Topに戻る